戦後80年、天理大学創立100周年の節目に
代表運営委員 和田 悠
社会文化学会が新しい体制になって2回目の大会を迎えます。全国大会は、これまで西部、中部、東部の各部会で順番に回ってきました。昨年度が東部でしたので、今年度は西部になります。
今年の大会は奈良県の天理大学での開催です。今年は戦後80年でもありますが、天理大学にとっては100周年という節目の年でもあり、そんな記念年に天理大学を会場に社会文化学会を開催できることをとても喜んでおります。天理大学の会場を用意してくださったのは、運営委員の笹谷絵里さんです。この場を借りてお礼申し上げます。会場の設営に関わって大変な実務を担っていただきました。
また、今回の全体シンポ・サブシンポには、天理大学の教員の方にも登壇をお願いしています。会場を借りるのみならず、大会にも参加いただくという人使いの荒い、もとい、開催大学の研究教育とつながろうとする貪欲さを評価していただけるでしょうか。
新しい体制になって研究委員会を発足させました。これまで全国大会の課題シンポジウムは興味深いものの、1回完結のようになっていました。それではもったいなく、継続的に全体シンポジウムでの主題を議論したいということで、研究委員会には1期2年のスパンで、企画運営をお願いしました。
今期の研究委員会のテーマは「共生」で、昨年度は「移民」をテーマに、今年度は参加の「平等」ということになりました。資本主義の競争や自己責任論を問い直すことは、社会文化学会にとっての大事なこだわりです。そういうなかで、参加の「平等」を考えることは、社会文化学会の初心という感じがします。また、サブシンポジウムは、社会文化研究の方法が主題となっていますが、登壇者の大川ヘナンさんは「移民」研究をされておられ、研究委員会のテーマとのかかわりも濃厚です。2年間の研究委員会の成果の場としても今回の全国大会があるのだと思います。さらに、大会前日のエクスカーションは社会文化学会の特徴であり、今回は大西弘子さんを中心に計画された、コリアンタウンを歩く企画が待っています。これもまた「共生」を考える上で楽しみです。
西部のこれまでの大会は、京都や大阪が主でしたが、今回は奈良県での開催です。社会文化学会の全国大会としては、もしかしたら不便で参加者が減るかもしれないとも思っていました。しかしながら、多くの会員の方に個人研究発表に申し込んでいただきました。その調整の結果、今回の大会では土曜日の午前にも自由論題のセッションを持ちます。この2年間、私たちなりに新しい社会文化学会を目指し、地道に多角的に会員獲得の努力をしてきました。その結果でもあるかもしれないと密かに思っています。
社会文化学会は、サークル的なセンスを持った学術研究の場です。小回りのきく規模でもあります。良くも悪くも曖昧な「社会文化」概念を掲げた本学会は、参加者によってその在り方が最終的に決まってくる面もあります。ぜひ、大会への積極的なご参加をお願いします。そして大会で発言を、議論をお願いします。天理大学でお待ちしています。