日本学術会議法案に対する反対声明
2025年4月29日

 

日本学術会議法案に対する反対声明

2025年4月29日
社会文化学会運営委員会

社会文化学会は、2025年3月7日に閣議決定された日本学術会議法案に対して深い懸念を表明し、同年4月15日に日本学術会議第194回総会で可決された声明および決議を支持します。

私たちは、政治、経済、教育、芸術など人々の営みを、「社会文化」として捉え、多元的・創造的な社会文化空間の形成への寄与を目指して活動する研究団体です。自由で開かれた学術的討議の環境を活動基盤としており、この環境を損なう法案に対して深刻な危機感を抱いています。

本法案は、日本学術会議の自主性・自律性・独立性を損ない、学問の自由な進展を脅かすおそれがあります。政府機関による科学・学術への干渉や、「学問の自由」への蹂躙が弊害をもたらすことは、人類の歴史が示しており、科学・学術への歪曲のみならず、社会文化空間の形成に対する抑圧にもつながりかねません。国会における慎重な審議と、法案の修正を強く求めます。

2020年にも、社会文化学会は「日本学術会議新会員に対する任命拒否に抗議し撤回を求める」声明を発出し、学問の自由を擁護してきました。今回も同様に、日本学術会議協力学術研究団体として、多くの市民や団体と連帯していくことを、ここに表明します。

日本学術会議新会員に対する任命拒否に抗議し撤回を求める」声明