2015年度夏季研究集会
2015/8/1~2 栃木県鹿沼市

今回は、カフェから始まった空き家再活用の広がりを通じて、若者の起業を支援しつつまちおこしが展開されている栃木県鹿沼市を、活動の重要な柱となって いる「ネコヤド商店街」というイベントの開催当日に訪問し、実際の様子を見学するとともに活動の担い手となっている人たちと交流することを計画していま す。

日程の概要

8月1日(土) 12:00
宇都宮駅集合 13:00
昼食@饗茶庵 14:00~16:00
“風間さんとその仲間たち”とのインタビュー&交流
インタビューの柱立て
・ 原点としての饗茶庵
・ネコヤド商店街の成り立ちと展開
・ 空き家再生
・DANNAVISION
・中野屋プロジェクト(廃業した旅館を再生してゲストハウスを立ち上げるプロジェクト)をきっかけとした新たな展開 等々
16:00‐22:00      グループ行動(それぞれ自由にネコヤド商店街を見学しつつ夕食も済ます)→交流会@中野屋

宿泊について

中野屋の開業予定は9月なのでまだ正規に客を泊めることはできませんが、内輪の集まりでは「貸し布団代」をとって泊めているとのことなので、交流会からそのまま泊まってしまうことも可。ちゃんと寝たい人のためには市内の旅館を予約します。

8月2日(日) 8:00 朝食
9:00‐     ネコヤド商店会会員商店訪問インタビュー
→昼食@日光珈琲・御用邸通
13:00      解散@宇都宮

費用について

・宇都宮までの交通費:各自で。
・現地での移動のための交通費:宇都宮より先については車3台に分乗して移動する予定だが、長距離の移動はないので、ガソリン代を謝礼金などとまとめて参加費(今のところ5千円程度の予定)として徴収する。
・宿泊費:旅館に泊まる場合素泊まりで5千円以下、中野屋に泊まる場合は「貸し布団代」○千円。
・食事代:基本的にはその都度各自で支払っていただくことになりそう。

風間教司さんのプロフィール
風間氏は、閑散とした地元商店街を見て「一生暮らすなら楽しく誇りの持てる街にしたい」と1999年に自宅を改装し「饗茶庵」をオープン。その後、隣の大 正時代の古民家を活用したイベントスペース「花蓮」をオープンし、アーティストの展示会やライブイベントなどを開催。その経験から、起業を志す若者らの相 談を受けるようになり、「新規起業者の育成」と「地域の活性化」を目的とし、2006年にネコヤド大市実行委員会を結成、「ネコヤド大市」をスタートさせ た。  毎月第1日曜日に起業志願の若者たちが「ネコヤド大市」というイベントスペース1坪を借り、チャレンジショップに参加。毎回15~30店舗が出店。同時 に地元の自治会や敬老会などを巻き込み、宝探しや夜市などの企画も実施し、遠方からの客も呼び込んだ。6年間で66回開催し毎回1,000人を超える来場 者があった。  その後、この「ネコヤド大市」から、鹿沼中心市街地に飲食店や工芸品店など15店舗が独立。当初の目標を達成したとして2011年12月の開催を最後に 終了。この中心地だった天神町は今や若者向けの店が並ぶ、通称「天神長屋」となっている。  2012年1月、独立したうち10店舗が「ネコヤド商店会」を結成。「ネコヤド大市」の進化形として「ネコヤド商店街」というイベント等の運営を行って いる。「路地から街へ 市(いち)から商店街へ」「各店舗の成長と連携。そして新たな人材の育成」を新たなテーマとして活動。  また、地域情報誌「のらねこ」や街歩きマップ「ネコヤドMAP」を発行するなど、鹿沼の歴史や文化を含めた情報を発信し地域全体での集客を図っている。 最近では、根古屋路地周辺の中心市街地への出店に対し、鹿沼市より空き店舗対策助成が受けられる事例もでき、官民合わせた街づくりのモデルが確立しつつあ る。さらに「鹿沼まちなか散策ツアー~ネコヤド商店街をめざして~」など、地域活性化策としても活用されている。  ネコヤド商店街から広がるまちづくりへの取り組みは、地域の活性化に大きく貢献しており、今後も官民が連携・協力した魅力あるまちづくりが期待される。
2012年に栃木県経済同友会から鹿沼市ネコヤド大市実行委員会代表として「美しいまちづくり賞」を贈られた時の授賞理由

申込み
summer@japansocio-culture.com 宛てにメールにてご連絡下さい。

※参加の申し込みに際して、中野屋に宿泊を希望される方はその旨を明記してください。市内の旅館への宿泊を希望される方は、おそれいりますが、御自分で予約をお願いします。