学生と市民のための社会文化研究ハンドブック
私たち一人ひとりが社会を〝つくる〟担い手として、意識的・自覚的に人間関係を取り結ぶ文化がいま求められている。
そうした「社会文化」の視角から生活実践の現場に迫る。
社会文化学会(編集)
発行:晃洋書房
A5判
144ページ
定価1,500円+税
ISBN 9784771032798
Cコード C3036
チラシ(PDF形式)
『学生と市民のための社会文化研究ハンドブック』目次
まえがき
序章 生活と社会をつなぐ「社会文化」(池谷壽夫)
1章 生存権・社会権の保障と社会文化
(1)生存権・社会権の保障と社会文化(中西新太郎)
(2)生存権としての労働とジェンダー(池谷江理子)
(3)「障害」のある人の生存と社会文化(林美輝)
(4) 生存権としての教育と社会文化(早坂めぐみ)
(5)「承認をめぐる闘争」としての社会文化(赤石憲昭)
コラム①:高齢者問題(黒田慶子)
コラム②:LGBT(茂木輝順)
コラム③:人種主義とジェンダーの「交差性」(熊本理抄)
コラム④:学校外の学びの場(田中佑弥)
2章 地域づくりから捉える社会文化
(1)「地域づくり活動」が注目される社会的背景(中俣保志)
(2)「地域づくり活動」の新たな課題(中俣保志)
(3)生活課題と地域づくり(小木曽洋司)
(4)農山村の地域づくりに向けた視座(中川秀一)
(5)教育と地域づくり(中俣保志)
(6)地域アート活動と地域づくり(山田康彦)
コラム①:団地という「住まい」のゆくえ(三宅正伸)
コラム②:「地域通貨」(黒田慶子)
コラム③:生協(小木曽洋司)
コラム④:京都社会文化センターの活動(三宅正伸)
コラム⑤:コミュニティ概念再考(大関雅弘)
3章 生きるための社会文化
(1)不安定な時代を生きぬく若者たちの模索(豊泉周治)
(2)若者の居場所づくりと文化活動(滝口克典)
(3)生きるための労働文化と共同の力(天池洋介)
(4)生きていく場をつくる若者ソーシャルワーク(南出吉祥)
(5)育児文化とジェンダー役割分業(加野泉)
コラム①:全国こども福祉センター:福祉や支援を問い続けて(荒井和樹)
コラム②:スクールソーシャルワーク:教育/福祉で「包摂」を目指す(土屋佳子)
コラム③:地域でつながる高校生(平野和弘)
4章 メディア文化と社会文化
(1)出版の公共性と商業出版(清原悠)
(2)「ミニコミ」というメディア(平野泉)
(3)マンガ表現を共有する場(小山昌宏)
(4)アニメ表現:社会文化の視点から(木村智哉)
(5)メディア化するインターネット空間(小山昌宏)
(6)ジェンダーとメディア(熊谷滋子)
コラム①:アニメ制作の現場(木村智哉)
コラム②:ジン(Zine)(村上潔)
コラム③:メディアと文化再生産(平石貴士)
5章 芸術文化運動が生み出す社会文化
(1)社会文化運動としての芸術文化運動(山田康彦)
(2)芸術文化運動が導く社会文化(清眞人)
(3)日本の芸術文化運動としての民藝運動(吉田正岳)
(4)社会改革に関与する芸術文化運動(狩野愛)
(5)日本の文化政策にみる社会包摂と社会文化(藤野一夫)
コラム①:地域を場に展開する芸術文化を中心とした社会文化活動(畔柳千尋)
コラム②:アーティストと社会をつなぐ(中西美穂)
6章 市民運動が紡ぐ社会文化
(1) 戦後社会と市民運動(和田悠)
(2)市民運動の記録と運動経験の継承(山嵜雅子)
(3)社会・市民運動とアーカイブス(平野泉)
(4)3・11後の市民運動と社会(清原悠)
コラム①:まちのアーカイブ(中俣保志)
コラム②:「運動」の媒体としての写真(小屋敷琢己)
コラム③:震災の記録と記憶(松井克浩)
7章 「社会文化」の研究
(1)「社会文化」という概念(大関雅弘)
(2)社会文化研究の進め方(大関雅弘)
(3)社会文化のフィールドワーク(南出吉祥)
(4)地域史研究のすすめ(三原容子)
(5)ドイツにおける社会文化(池谷壽夫)
(6)韓国の社会文化(桔川純子)
(7)アメリカの市民運動の現在(日暮雅夫)
コラム①: 社会的連帯経済(小西洋平)
コラム②: ネオリベラリズム的統治技法(藤田博文)
コラム③: 社会文化学会(池谷壽夫)
文献一覧
あとがき
執筆者一覧